2022年9月1日、性加害疑惑が報じられている、俳優の香川照之さんが、TBSの朝の情報番組『THE TIME』の金曜MCを降板することが発表されました。
次々に出てくる新たな疑惑にスポンサー各社が対応に動き出し、
また、今後は巨額の損害賠償金(違約金)が発生することも予想されます。
そこで今回は、過去の事例から、香川照之さんがCMや番組を降板した際の違約金について、まとめていきたいと思います。
香川照之がTBS朝の番組を降板

2022年9月1日、TBSは、香川照之さんが安住紳一郎アナウンサーと共に司会を務めていたTBSの朝の情報番組『THE TIME』の金曜MCを降板すると発表。
さらに同日、
「トヨタ自動車」は、テレビCMの放送見合わせと、トヨタの自社メディア「トヨタイムズ」の編集長としての年内契約満了を発表しました。
大企業のブランドイメージがありますから、これだけ大きな問題になると、やはり継続は難しいでしょうね。
トヨタ自動車の判断に続いて、他のスポンサー各社も相次いで降板を発表しています。
香川照之の損害賠償金は10億円?番組降板やCM違約金

香川さんは超売れっ子俳優のため、ドラマや大手各社のCMに多数起用されており、
各社の契約が打ち切りになった場合、最悪のケースの違約金は8億、10億超えとも噂されていました。
フライデーの報道よると、香川さんのCM契約の基本料金は1年間で6000万円。
ただ、この6000万円は最低ラインで、トヨタ自動車など、がっつり関わっているような
大手企業になると1億~3億。
さらに打ち切りになるCM制作費やポスターの回収費用など、最悪のケースでは「8億円」になる可能性も。
お蔵入りするCMの制作費やポスターの回収費用などもあります。違約金の総額は、最低でも3億円程度、最悪のケースを想定をすれば、8億円にまでのぼる可能性があります」
https://news.yahoo.co.jp/articles/f7e602ac6fb0ed690e80b1cd8d87d6c2c163dfe3
各社の損害賠償請求や違約金についてみていきましょう!
香川照之のCM契約中6社
運よく奇跡的にいいタイミングだったのか、
CM各社の半数は「契約解除」ではなく、
「契約満了」という判断をとっています。
- アリナミン製薬
「アリナミンEXプラスα」
契約満了(違約金は発生しない可能性が高い) - セゾン自動車火災保険
「おとなの自動車保険」
HP掲載削除・CM停止(満了としていないため、数千万円~1億の違約金の可能性あり) - サントリー
「パーフェクトサントリービール」
新CMの起用中止(違約金は発生しない可能性が高い) - 大日本除虫菊(金鳥)
「キンチョール・ゴキブリエンダー」
対応検討中(数千万円~1億の違約金の可能性あり) - 東洋水産
「MARUCHAN QTTA」
契約満了(違約金は発生しない可能性が高い) - トヨタ自動車
「トヨタイムズ・CM」
CM見送り、年内の契約満了(満了としているが、自社メディアに関わっているため、億クラスの違約金の可能性あり)
今回の件は3年前のことなので、CMスポンサー各社も対応が難しいものの、実際に公告を取り下げたり、イメージ的な損失も考えられます。
特に、香川さんは、トヨタ自動車の「自社メディア・トヨタイムズの顔」としてPRプロジェクトに大きく関わっており、出演した製作物も多数あります。今後それらが使えなくなると、他企業レベルではない大きな損害になりそう…
当初噂されていた10億はないかもしれませんが、数億円の違約金は発生するかもしれませんね。
テレビ・ドラマ・映画出演
TBS「THE TIME」
降板(違約金の可能性あり)
六本木クラス
継続(違約金は発生しない可能性が高い)
一番キモとされていたのが、Netflixでも大人気の「梨泰院クラス」をリメイクした「六本木クラス」。
ネットフリックスは、ドラマに出演する出演者(エキストラを除く)全員が出演契約者を交わしているそうです。
ネットフリックスは海外の法律が優先されるため、違反となると巨額の違約金を支払う可能性もあり、
実際にアメリカでは「41億円」の支払いを命じられたケースもあります。
もし六本木クラスを降板になっていたら、10億ではすまなかったかもしれまんせんね。
NHK「インセクトランド」
放送中止(違約金の可能性あり)
ちなみに「香川照之の昆虫すごいぜ」は8月末で終了しており、動画は削除。
新ドラマ・アトムの童
降板(違約金の可能性あり)
スポニチの報道によると、香川さんは10月スタートの山崎賢人さん主演のTBSドラマ「アトムへ童(こ)」への出演が決まっており、既に多くのシーンで撮影を済ませているとのこと。
香川の出演は発表されていなかったが、主要キャストとして撮影に参加していた。収録シーンはお蔵入りとなり、同局は代役を立てて撮り直す。
https://news.yahoo.co.jp/articles/74ee7ba69c27a2b39197a2a9b446bc41aac660c7
再撮影や編集の差し替えだけでも「数千万単位」の制作費がかかることも考えれます。
日本のテレビ会社は、海外と異なり、出演者側の都合で降板になった場合、損害賠償などの契約をしていないケースが多いようですが、テレビ関連も数億円クラスの損害賠償はあってもおかしくないレベルだと思います。
映画「松宮と山下」
2022年11月18日公開予定の、香川さん単独主演映画は既に撮影済みで、
津田寛治さん、尾美としのりさん、中越典子さんなどが出演しています。
香川さんは「いつも殺されてばかりのエキストラ役者として生きる男」を演じており、
特にこの映画には3人の監督が携わっていることで注目されていました。
無事に公開されるのでしょうかね…
芸能人の違約金ランキング
2017年のデータになりますが、芸能人のスキャンダルにより発生した「違約金」は、「宮迫さんの2000万円~小出さんの10億円」まで様々です。

記憶に新しいところでは、2019年にNHK大河ドラマを降板した「沢尻エリカさんの違約金は20億円」とも言われていました。
香川さんクラスの売れっ子俳優なら、他にも水面下で進行中だった仕事も十分考えられますし、
すべて合わせると、10億円近くの違約金はありえそうですね。過去の事例を見ると、さらに大きくなっても不思議ではないと思います。
香川さんなら返済不可能な金額ではないと思いますが、失った信用はあまりにも大きすぎますね…
まとめ
香川照之さんが、CMやテレビ番組を降板した際の違約金についてまとめてみました。
香川さんの行ったことは、けして許されることではありませんが、ご本人も謝罪しており、被害女性からの許しを得ているようですので、今後に注視していきたいですね。