2023年G7広島サミットで海外から多数の要人を出迎えている岸田総理。
外務大臣を4年半務め、帰国子女と言われる、岸田総理の英語力は、歴代総理の中でもトップクラスと言われています。
バイデン大統領や各国の首脳と会話している様子は報道されますが、英語での会話を聞く機会は少ないですよね。
そこで今回は「岸田総理の英語力はどのくらいなのか」を調査してみました!
岸田首相は帰国子女で英会話がペラペラ?

第2・3次安倍内閣で、外務大臣を約4年半務めた岸田文雄総理大臣。
4年半という長さは、戦後歴代2位の在任期間で、連続・専任日数としては最長の記録とのこと。
実際に岸田総理の英語を話している姿を見る機会は少ないため「岸田総理は英語を話せない」と思っている人も少なくないようです。
岸田首相は、父親が通産省の官僚でニューヨーク総領事館で働いていた関係で、小学校1~3年生の3年間、現地の公立学校に通った帰国子女。
この条件からは帰国子女と言えますね。
一般的に低学年の3年間ぐらいだと、帰国してから英語を忘れてしまう人も多いようですが、
岸田首相は、オバマ氏が原爆ドームを訪問した時は「通訳なし」で説明されていました。
そして2022年8月1日、核拡散防止条約(NPT)再検討会議に、日本の首相として初めて出席し、英語でスピーチを行いました。
では、実際に岸田総理の「英語スピーチ」を聞いてみましょう!
【動画】岸田首相の英語スピーチ力は?
「国際シンポジウム」と「国際サミット」で英語スピーチされている動画です。
【2015年】国際シンポジウム(外務大臣時代)
原稿を読みながらのスピーチですが、発音がきれいで、聞き取りやすいです。
この動画はかなり長いため、サクッと見たい方は、この次のスピーチ動画をご覧ください。
司会進行役の方からも「発音がすばらしい」と褒められ(若干持ち上げられている雰囲気もありますが笑)
岸田総理も「クスッ」と笑っておられますので、ヒアリングもできていることが分かります。
【2019年】シンガポールサミット(自民党政調会長時代)
1分ほどの英語スピーチの後、日本語になります。
このスピーチについて、英語の専門家(シカゴ大学PHD(博士号)で英語の発音と聞き取り)のKAZ先生は「ネイティブっぽい英語」と評価し、
ネイティブに近い発音に聞こえる要素として以下の理由をあげています。
- 声の響き
- 音節の読み方が正しい(リズム)
- 息が深いため、単語と単語が繋がっている
より詳しい解説を聞きたい方はこちら。
ヒロ先生は「もっと感情を入れたらよりネイティブのように聞こえて伝わる」と解説しています。
他の専門家の方も「発音がいい」と言われている方が多く、当たり前ですが、発音がよいと相手は聞き取りやすいため、伝わりやすいですよね。
【2022年】核拡散防止条約(NPT)再検討会議(総理大臣)
日本の首相として初めて出席し、英語でのスピーチということで、注目度も高いため、
練習して望んだと思いますが、発音がきれいなので、聞き取りやすいですね。
これまでの動画の中で一番分かりやすく流暢だと思います。
やはり小学校低学年を海外で過ごしたことで、英語力の基礎が作られているようです。
これだけ話せるなら「もっと英語で演説すれば」との声もあるようですが、
このような場面では、ある程度の英語が聞けて話すことができても、もし間違ったニュアンスが伝われば、国際問題に影響することも考えられます。
岸田総理に限らず各国の代表なども、立場的に発言に慎重を期すために自国語で、プロの通訳を通して話すことが多いようです。
筆者も留学経験者ですが、これまでの総理と比べると、岸田総理は明らかに英語特有の抑揚や発音がきれいだと思います。
バイリンガルのようにペラペラよりも、伝わることが大切なので、総理大臣が自然なコミュニケーションができる英語力があると安心ですよね。
岸田総理は、落ち着いた物腰で積極的な個性はあまり感じにくい方ですが、長い外務大臣経験と「英語力」で、ぜひ手腕を発揮していただきたいです。
感情のこもった懇親の英語スピーチもいつか聞いてみたいですね!
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
